ウルトラマン、知ってますよね?

はるばる宇宙の果てM78星雲から地球を守るためにやってきた正義の味方です。

多くの宇宙人や怪獣が現れて、地球を征服しようとしたり破壊しようとしたりします。

そんな危機的な状況にある地球を、3分間という制約のある中で守ってくれるのです。

最初、宇宙人や怪獣と取っ組み合い(?)をしたのちに、ウルトラマンの胸のカラータイマーが点滅を始めます。

ウルトラマンは地球上では3分間しか活動できないのです。

このカップ麺をつくる時間にも匹敵する短時間の間で決着をつけなくてはならないのならば、最初から必殺の武器であるスペシウム光線を出しておけばものの10秒で済むのですが…。

ところで以前、教えている学生が

「ウルトラマンは果たして正義の味方か?」

という文章を書いていました。

ウルトラマンは悪い(?)宇宙人や怪獣を倒すために街中で戦い、結果多くの建造物を壊してしまいます。

もし皆さんがそのビルの住人だったら、もしそのビルのオーナーだったら、もしそこで働く会社員だったら、いったいこの破壊行為をどう感じるでしょうか?

 

ウルトラマン第2話に出てくる「バルタン星人」

彼らが地球に来た最初の目的は侵略ではなく、宇宙船の修理のためでした。

故郷バルタン星が核実験で壊滅し、宇宙を旅行中だった20億3,000万人のバルタン星人が故郷を失い、難民となったのでした。

宇宙を彷徨った後に見つけた地球。

母星を失った彼らにとっては死活問題でした。

確かに別の星に乗り込んできて、結果的には気に入った地球を自分たちのものにしようとしたことはよろしくないのですが、もしこれが逆の立場だったらどうでしょうか?

このように、当たり前のように見ていたテレビ番組ですら、ちょっと見方を変えてみると違う側面が見えてきます。

こうした相手の立場に自分を置き換えてみることを、実践心理学であるNLPでは「ポジションチェンジ」と呼んでいます。

日常生活においてもこの見方・考え方はさまざまな点で役に立ちますね。

 

 

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