アスターテ会戦、勝敗の分かれ目は?~リフレーミングで気持ちや場面が変わる②~

人生をワクワクで書き換えるWEBライター、horihoriです。

今年一年はリフレーミングをテーマにして記事を書くって宣言したので、一記事だけでは連載もへったくれも無いってことで、ゆるやかに「不定期連載」目指して楽しく投稿したいと考えています。

それではいってみましょう!

目次

「常勝の天才」と「不敗の魔術師」

これを見てピンと来た方、あなたは同士です!

この言葉は、銀河英雄伝説ファンなら誰しもが知っている二人の登場人物を指す二つ名です。

「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」ヤン・ウェンリー。

今回は、それぞれの陣営の主人公を作中のストーリーと絡めて、どうリフレーミングに絡んでいくのかを解説?できたらいいなと思います。

※作中のネタバレがありますので、ネタバレ禁止の方はここで閉じてください。
※状況や数字は原作小説やアニメやコミックなどで状況が違う場合もあります。説明しやすいように混ぜて解説しますのでどうかそこはご容赦くださいませ。

知ってるからはよやれ!って方は、どうぞお進みくださいませ。

「包囲殲滅」か?それとも「各個撃破」か?

舞台は、第1巻・黎明編の「アスターテ会戦」をめぐるストーリーです。
(アニメは、第1話・永遠の夜の中で、第2話・アスターテ会戦より)

状況は、ラインハルトが総司令官として率いる銀河帝国軍(以下帝国軍)20,000隻の遠征艦隊に対し、ヤンが幕僚として所属する第2艦隊を含む自由惑星同盟軍(以下同盟軍)が、第4・第6艦隊を含む3個艦隊・合計約40,000隻でそれを迎撃する艦隊戦。
直進して侵攻してくる帝国軍に対して、同盟軍は3方向から囲んで包囲作戦を仕掛けようとしている最中でした。

過去に同盟軍は帝国軍に対して包囲殲滅作戦を成功させていて、その過去の戦いと同じ状況なのも相まって同盟軍司令部はその再現を狙っています。

それに対して帝国軍は、その過去の戦いと同じ状況なのを危惧してラインハルト麾下の幕僚たちは司令官に撤退を進言していました。

我々が敵より圧倒的に有利な態勢にあるからだ

しかし、帝国軍総司令官のラインハルトは幕僚たちの進言に対してこのように言いました。

ラインハルトの分析として
①まだ包囲を完成させていない
②艦隊個別では数的有利を生かせる
③過去の故事にこだわる同盟軍司令部に油断がある

①の理由として、敵艦隊は3方向から分散して近づいてきているので、相手の味方同士でも距離があること
②の理由として、こちらはまとまった2万隻に対して、敵は4万隻を3つに分けている
③の理由として、その油断に付け入る隙がある

ので、敵を各個撃破する好機だと考え、艦隊をそのまま進めるように命令を下しました。

それに対して幕僚たちは異を唱えますが、総司令官の命令に反対するわけにはいかず命令通りに作戦を進めます。

いささか慎重論すぎる。敵に比べ我が方の艦数は倍だ。

一方の同盟軍の中にも、自分たちが各個撃破の危険にさらされていることを危惧する者もいます。
この会戦で第2艦隊の幕僚として参加しているヤン・ウェンリー准将。

「相手に積極的な攻勢の意志があれば、これを各個撃破の好機と見る。至急、分散している味方と合流を図るべき。」
と、直属の上司である第2艦隊司令官のパエッタ中将に意見具申するも、その一言で却下されてしまいました。

パエッタ中将にしても、その他の第4・第6艦隊の指揮官も、この状況は数で優位に立ち自分たちが敵を包囲する好機ととらえているので、負ける用心の意見には耳を傾けないのは当たり前かもしれません。

戦う前から勝利は決まっている、という心理状態で同盟軍は戦いに入っていきます。

いざ開戦!結果は?

先に帝国軍が、向かって正面に位置する第4艦隊に対して攻撃を仕掛けます。
包囲を企図していた第4艦隊は、その攻撃に不意を突かれて対応出来ず戦闘不能に陥ります。

次に帝国軍は、味方の救援に戦場へ向かっていた第6艦隊と交戦。
背後から攻撃を仕掛け、難なくこれを撃破。

最後に残った第2艦隊は、戦闘中に負傷したパエッタ中将からヤンが艦隊の指揮権を引き継ぎ、奇策を用いて消耗戦を強いることで、最終的には帝国軍を引き揚げさせることに成功します。

こうして結果は、2倍の敵に対して各個撃破を成功させたことで優位に戦いを進めた帝国軍が、この戦場で勝利を収めました。

同じ場面でも、立場で全く変わる

今回のリフレーミングは、同じ戦場という場面でも「敵と味方」「司令官と部下」とで、考えることやその結果も変わってくると感じました。

帝国軍と同盟軍、ここではどちらに所属していたら有利か?
司令官と部下の考え方、そのどちらに共感できるか?

今回のこの状況は…
数で勝り半包囲しつつある同盟軍が有利で勝つ(敵と味方)
指揮官の考え方に幕僚は危惧を覚えるが、司令官はその意見を却下した(司令官と部下)

という構図でしたが、結果はそのこと如くがひっくり返ってしまいましたね。

有利な状況でも、判断や詰めを誤ると次の瞬間にはひっくり返り
不利な状況でも、状況を見極めて冷静に判断を下せば勝利を掴める可能性がある

敵も味方も戦いに勝って生き残るため、言葉通り死力を尽くして戦いに挑んでいきます。

次々と変化する中、先を見通す考え方や、変化を感じて対応する柔軟さが求められることを伝えているのではないでしょうか。

物語的にも、顔見せ興行として秀逸な内容

読者(アニメだと視聴者)の視点からしても、物語のオープニングとしては秀逸な内容ではないかと感じています。

ラインハルトとヤンという二人の人物が両陣営の主軸として物語が進んで行きますが、この二人が銀河英雄伝説という物語の中でどういう活躍をしていくのか?

戦って必ず勝つ、そのための判断や計画が天才的なラインハルト
味方が不利な状況に現れて、苦境を救う奇跡を見せるヤン

物語の開始は、帝国と同盟は150年間に渡る不毛な争いを続けており、その間にフェザーンという第3勢力が漁夫の利を得ている。

しかし、それぞれの陣営に二人の天才が現れたことで、その銀河の歴史が大きく変わっていきます。


今回は、初めて物語の考察に挑戦してみましたがいかがでしたか?

ブログやユーチューブなどでも数多く考察系が存在しており、いずれも深い考察がなされています。

もしニュープロのテクニックを使ったら、今までとはまた違う考えや新たな発見ができて、もっと深く物語や人物が考察できると確信しています。

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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