こんにちは。ユーモアを暮らしの中に人生を楽しむタケッチです。
引き続きビジネスフレームワークの用語を10回に渡って紹介していきます。
ビジネスフレームワークとは、
経営戦略や業務改善、問題解決などビジネス上で
役立つ分析ツールや思考の枠組みのことです。
問題解決や意思決定を必要とするときに、漠然と考えていたのでは時間がかかるうえに
有効な手段や結果にたどり着けないことってありますよね。
フレームワークとは「枠組み」「骨組み」「構造」のことです。
要は検討すべき項目やポイントをパターンとして落としこんで考えるための枠組みです。
フレームワークにはさまざまなものがあります。
10回目の今回はロジックツリーについてお話します。
ロジックツリーとは、問題の要因を分解して
図式化し根本の原因を探り出すものです。
これにより、目的を達成するための手法が見えてきます。
論理(ロジック)的に考えるために
ツリー状に分解することから「ロジックツリー」と呼ばれます。
例えば「売り上げが伸びない」という問題をロジックツリーにあてはめて
「なぜそうなっているのか?」という視点で分解していくと
「売り上げが伸びない」のWHY(なぜ?)として
「商品に魅力がない」「営業担当の商品理解が足りない」
「広告宣伝をしていない」があがります。
この3つをさらに分解して「商品に魅力がない」→なぜ?
→「オリジナリティに欠ける」「新商品の発売が少ない」
さらに分解して「オリジナリティに欠ける」→なぜ?
→というようにツリーを作っていきます。
ロジックツリーのポイントはMECE
(漏れなく、ダブりなく)を意識することです。
漏れやダブりがあると問題を分かりにくくしてしまうので注意が必要です。
それでは「MECE」について詳しく説明していきたいと思います。
目次
MECEとは?
MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」
の頭文字をとったもので、
簡単に訳すと、「それぞれが重複することなく、要素に漏れがない状態」
という意味になります。
Mutually:相互に
Exclusive:重複せず
and Collectively:全体として
Exhaustive:漏れがない
MECEを理解し活用することにより、分類が明確になり、
全体像がはっきりと現れてきます。
なぜMECEでないといけないのか?
ロジカルシンキングで物事を捉える時に、なぜMECEでなければならないのでしょうか。
よくある例を挙げると、「お菓子を購入してくれるターゲットを明確にしよう」
という課題があった際、どのようなターゲットがあるか出していきます。
1.子供向け
2.大人向け
3.男性向け
4.女性向け
この場合、「子供」「大人」と「男性」「女性」で明確な区別があるため、
MECEは問題ないと思われがちですが・・・
「子供向け」の中には「男性」「女性」も入りますし、
「大人向け」の中にも「男性」「女性」があり、
要素が重複してしまっています。
この場合、実は「◯◯向け」の部分がまだ明確な状態だとは言えません。
「子供向けのお菓子を作ろう!」となった場合、男女の区別をする必要がありますし、
「ロジックツリー」に落とし込んだ場合、
さらに年齢や趣味別などの要素でさらに分けることができます。
このように、各要素細かく分類し、「MECE」であることにより、
より明確なロジカルシンキングが可能になるのです。
MECEのコツ
MECEで大切なのは、「全体を正しくとらえた上で、
各部分について明確な分類化をすること」です。
分類化をする上で、目的や視点が明確であるほど、
重複することなく進めることができます。
また、切り口の「キーワード」が明確であるほど、
分類を調べやすくなり、漏れも少なくなります。
「目的」「視点」「キーワード」には、このようなものがあります。
携帯電話の例
・機能:「電話」「メール」「ゲーム」「WEB」
→重視するところを変えることによって、機能性や価格プランを変更する
・時間:「朝」「昼」「夜」「深夜」
→使う時間帯で金額プランを変更する
・空間:「屋内」「屋外」
→電波周りや画面の明るさなどの設定
・科学:「チタン」「プラスチック」「メタル」
→使う場所や持ち運び頻度によって素材を決める
・年齢:「子供」「大人」「高齢者」
→文字の大きさや使える機能を変更する
・用途:「家族で使う」「恋人と使う」「友人と使う」「同僚と使う」
→用途によって金額プランを変更する
その他にも分類化できますが、上記のような分類化により、
網羅的に携帯電話を理解することができます。
まとめ
MECEという言葉はなかなか聞きませんが、ロジカルシンキングの基礎になります。
分類化はとても面倒くさい作業ですが、MECEの通りに要素を分けることで、
より明確な問題の解決策が現れたり、
今まで表面化されなかった項目の問題が明確になったりします。
「漏れなく、ダブりなく」
MECEの概念自体はとてもシンプルなので、確実に身につけて、
正しい論理的思考ができるようになりましょう。
今回はロジックツリーについてお話をしました。
これらはビジネスで戦略を立てる時など大いに役立ちます。
なのでこんなフレームワークあったなって感じで覚えておいてくださいね。
私がNLPを学ぶきっかけはこちら↓
最後までお読みいただきありがとうございました。