仮面ライダーを知ってますか?
言わずと知れた正義の味方ですね。
石ノ森章太郎先生の原作で、1971年にテレビに初登場し、それから現代に至るまで子どもたちの心をつかんで来た、スーパーヒーローです。
スーパーヒーローは数々あれど、何が凄いかって、やはりその風貌でしょう!
こいつが悪者で登場したら「怪人」ですが、あくまでも正義の味方なんですね。
今いったい何作目なのか調べればわかりますが、調べるのがいちいち面倒なのでここでは割愛して、一番最初の仮面ライダーについて触れてみたいと思います。
藤岡弘演じる初代仮面ライダーは、嫌がるのを無理やりショッカーという悪の組織に連れていかれて、改造人間にされます。
最後の仕上げに脳を改造する手前で、ショッカーの基地から脱出したおかげで、人間の心を持ったまま、強靭な肉体と身体能力を持つ「正義の改造人間」として生まれ変わるのです。
そんな背景はともかく、当時の子どもたちは何に魅かれたかっていうと、藤岡弘がポーズをとって
「変身!」
と叫ぶとベルトの風車が回り、人間から仮面ライダーに変身するわけです。
子どもたちはそんなヒーローに憧れ、
いたるところで
それぞれがポーズを取り「変身!」と言って、心の中でスーパーヒーローになった自分を思い浮かべ、それになりきっていたのです。
ここでポイントですが、いかに想像の世界とは言え、いきなり変身できるわけではなく、
そこにはある手順があります。
それは何か?
そう、
ポーズを取って「変身!」と叫ぶことなんです。
この段階を経るからこそ、それまでの自分とは全く違うスーパーヒーローになることが可能となるのです。
こうした変わるためのきっかけとなる行動・行為を実践心理学であるNLPでは
「アンカリング」
と呼びます。
これは、どのような状況でも高いパフォーマンスを発揮する「心身の状態」をつくるスキルを指します。
スポーツ選手が高いパフォーマンスを発揮する際おこなうポーズや一連の動作(ルーティン)もその一つと言えます。
これを応用し、ある心の状態を作り出すときにアンカリングを用います。
プレゼンの際にいつも緊張してしまうので、自信満々で行うことができる状態をつくる
気が散ってばかりで勉強がうまくいかないので、集中して取り組める状態をつくる
いつもおどおどしている自分から、勇気あふれる堂々とした状態の自分になる
どんな状況でも必ず達成できる、という決意に満ちた状態になる
こんな時役に立つのがアンカリングです。
この心の状態のことを「ステート」と言います。
その手順をまとめてみると
1 どんなステートを目指すか考える
(いつも自身たっぷりの自分)
2 過去を振り返り、自信をもってできた時のことを思い起こす
3 その時、何が見えたか 何が聞こえたか どんな体の感覚を感じたか
を思い起こす
4 それを生き生きと感じられる状態になったら、自分が考えるあるポーズを取る
5 しばらくその状態を維持し、ステートが落ちてきたらそのポーズを止める
6 軽く体をゆすり、その状態から解放する
7 2から5を何度か繰り返す
8 実際にそのポーズを取ってみて、目指すステートが得られたらアンカリング完成
ここでのポーズなにも仮面ライダーの変身ポーズのような派手なものである必要はありません。
手首を握る、指である形をつくる、耳を触る など、自分なりのポーズを決まます。
大事なのは、そのステートに入れる、そのステートと結びついたポーズが作れるかということです。
いかがでしょう?
このアンカリングの技法を用いて、皆さんも「仮面ライダー」のように変身してみませんか?
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