horihoriです。
今回は嫌な出来事が起こっても、リフレーミングで気持ちを入れ替えてみることは必要、というお話です。
目次
リフレーミングってなに?
リフレーミング(reframing)とは、出来事や物事に対して捉え方のフレームを変更して、違うフレームをはめてみることです。
・「あなたはいい人」と言われたとすると、あなたはどんな反応をしますか?
素直に受け取ることもあれば、勘ぐった受け取り方をする場合もあるかもしれませんね。
「いい人」にかけるフレームが違うと、その印象は大きく変わってきます。
ポジティブな捉え方なら気分はいいでしょう。
ネガティブな捉え方なら気分が悪いはずです。
・最近のニュースで株価の乱高下が伝わってきます。
ある人たちから見ると「損をして大変だ!」と大慌てかもしれません。
違う人たちから見たら「これから儲かる!」と興奮しているかもしれません。
その他の人たちから見たら「どうでもいいわい!」と関係のない話かもしれません。
どの立場にいるかによっても、そのフレームは変わってきます。
・自分が損をするような出来事が起きてしまいました!
お金を落とした・足の小指をぶつけた・並んだ列を割り込まれた・仕事のクレーム・誰かにおやつ食べられた…。
どれもへこむ出来事だと思います。
「どうして?」といつまでも気にしてくよくよするのか?
「しゃーない!」と笑って気にせずに切り替えていくか?
ポジティブなフレームにして気持ちを切り替え、できるだけ早く立ち直るきっかけにすることで気持ちが落ち込むのを抑える効果が期待できます。
中国の故事にもリフレーミングがある
中国の故事に「人間万事、塞翁が馬」という言葉があります。
この言葉には、世の中の吉凶・禍福は予想できず、安易に喜んだり悲しんだりするものではないと伝えています。
塞翁(塞じいさんの意)の馬が逃げ出してしまったので、村人たちはなぐさめに行きました。
村人「じいさん、馬が逃げてがっかりだね」
塞翁「平気平気、別に気にしてねぇ」
じいさんはあっけらかんとしていました。
ある日、逃げた馬がほかに数頭を連れて帰ってきました!
村人「じいさん、馬が増えてよかったじゃん!」
塞翁「うーん、そうでもないかもなぁ」
じいさんは想いのほかうかない様子。
塞翁には息子がいて、馬が増えたことにより乗馬が趣味になりました。
しかしある日、落馬して足に歩けなくなるくらいの大けがを負ってしまいました!
村人「じいさん、息子が大変なことになったな!」
塞翁「このことが幸いすることも、そのうち起こるかもしらんのぅ」
しばらくして、国同士の戦争が起こりました。
若者は軒並み徴兵されて、その9割が戦死・戦傷を負うような凄惨な戦いでした。
しかし、塞翁の息子は足の大けがのおかげで徴兵からはじかれました。
塞翁「息子は足のけがのおかげで戦争に行かずに済んだ。世の中そうそう、悪いことばかりでもないのぅ」
息子の足の大けがはたしかに不幸な出来事でした。
しかし、戦争というより大きな事象を前にして、その不幸は災いから福に転じたのでした。
悪いことが起きても後から幸運が舞い込んでくることがわかっていれば、ずっと不幸を嘆かずに済むのです。
自分もこの言葉は昔から好きでしたが、生きてたくさんの経験を得た今、この言葉の意味をより感じることができます。幸福も不幸も紙一重なのです。
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