人生をわくわくで書き換えるwebライター、horihoriです。
よく自己啓発の書籍やブログを拝見すると、必ずある人物の名前が目に留まります。
その人物とは、ナポレオン・ヒルという方です。
彼がどのような人物で、どのような経緯で数ある著作を記したりしてきたのかを今回は探りたいと思います。
目次
「鉄鋼王」との出会い
ナポレオン・ヒル(1883~1970)はアメリカ・バージニア州で生まれました。
若い頃は記者をしていて、文章を書いて生業としていました。
そんな中で、ある人物を取材したことが名著を創作するきっかけでした。
ある人物とは「鉄鋼王」として名高い、アンドリュー・カーネギー(1835~1919)です。
若き日のナポレオン・ヒルと「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギー
取材をした際に、カーネギーから
「20年の内に、資金援助はしないが500名の成功者を紹介する。私のノウハウや知識を成功哲学のプログラムとしてまとめてはくれないだろうか?」
と提案されて、ヒルは即答で応じたと言われています。
ヒルが取材した時、カーネギーは70代半ばの高齢でした。
自分に残された時間が少ないことを悟り、ノウハウをまとめてくれる人間を探していたのでしょう。
それが名著誕生につながります。
Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ)
その後、ヒルは20年の歳月をかけてカーネギーとの約束を果たしました。
その間に500名の成功者リストを元にインタビューを行いました。
そのリストの中にはトーマス・エジソン、ヘンリー・フォード、J・D・ロックフェラー、フランクリン・ルーズベルトなど、多くの著名な成功者も含まれていました。
こうして1928年に世界的なベストセラーになった著作
Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ)
が誕生しました。
オリジナルのハードカバー。邦訳では「思考は現実化する」で出版されています。
発行から現代までに7000万~1億冊(諸説あり)を販売するベストセラーにまでなりました。
カーネギーの意志を継いだこの著作は、成功哲学という学びにとって無くてはならないものになりました。
そして、ナポレオン・ヒルという名は、成功哲学を学ぶ上で避けては通れないものとなりました。
諸説はいろいろと飛び交うが…。
しかし、500名の成功者とのインタビューや交流に関して疑いを抱かれていたり、ヒル個人は起業と倒産、結婚と離婚を繰り返し、うつ病と孤独に長いこと苦しめられていたとも言われています。
(Think and Grow Richの印税は当時離婚した相手に渡ったり…)
そういった疑いの目を向けられたり苦難があったとしても、彼の考えに共感した人たちにも支えられて、最終的には多くの著作を残し、著作家、成功哲学の提唱者として名を残すことができました。
現在には、彼の著作に影響を受けた成功者が多く出ていることで、著作の高い評価はゆるぎないものなのは誰の目にも明らかです。