よく誰かと話していて
「みんなが言ってるよ」
などという発言を聞くことがありますよね。
でもよく確かめてみると、決して「みんな」ではないことが傾向として多いです。
「みんなそう言ってます!」
って言われたとき
「本当に全員がそう言っているの? 名前を挙げていってよ」
ってきいてみると
「えっ、えっ…、えーっと…」
となることないですか?
他にも
「いつもそうなんだから!」
という時の「いつも」なんかもそうですよね。
こうした人の言葉の使い方を、実践的心理学「ニュープロ」では
メタモデル
と呼んでいます。
人は情報をインプットやアウトプットする時、無意識的にあるフィルターを通して表現します。
つまり、自分の都合のいいように
省略したり、歪曲したり、一般化したりします。
そこでニュープロ実践者であるコーチやカウンセラーは質問することで
この省略されている部分や、歪められてしまったところ、たった一つの経験なのにそれがすべてであるように
一般化されてしまったこと
こうしたことを掘り下げて、現実とのギャップを埋めることをします。
例を挙げてみましょう。
カウンセリングや面談の場面です。
クはクライアント、コはコーチです。
ク「いつも私は独りぼっちなんです」
コ「いつもですか? 独りぼっちでなかったことは一度もないのですか?」
このように、コーチは例外を探す質問をします。
質問されたクライアントは思い込みから解放され、思考や行動に変化が表れます。
別の例を挙げてみます。
ク「〇〇さんのせいでやる気が出ません」
コ「〇〇さんがあなたのやる気のない原因にどのようになっているのですか」
このような質問を通し、情報収集しながらクライアントの気づきを促していきます。
その結果、あるものとあるものが=(イコール)でつながれて、前後の整合性が歪められてしまっている状況が整理されていきます。
以上述べてきたように、私たちが会話をするときこうした「不完全な」情報でやり取りをすることが多々あり、
それが時としてミスコミュニケーションを生むことになります。
メタモデルはこうした日常におけるミスコミュニケーションを防いだり、また正常なコミュニケーションを回復するのに大変役立つ考え方です。
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