「ものごとの習得には繰り返しが大事だよ!」
というのはよく聞くことです。
以前に学習の5段階について書きました。
第2段階の「分かっちゃいるけどできない」状態から
第3段階の「がんばればできる状態」へと移るところがまず最初の関門です。
そして「がんばればできる状態」からさらにステップアップして
第4段階目の「あたりまえにできる状態」へと持っていくには
さらなる継続的努力が必要です。
ものごとは使えるような段階になったとき
初めて習得した、と言えます。
では、頭でわかったつもりになっているレベルから、実際に使えるレベルに引き上げるに
はいったいどうすればいいのでしょうか?
それこそが「繰り返し」なのです。
野球でバッティングがうまくなりたい、
サッカーでドリブルがスムーズにできるようになりたい、
バスケで上手にシュートできるようになりたい…
うまい選手の映像を見たりして学ぶことも大切です。
でもひたすら映像を見てうまくなれるでしょうか?
ピアノを習いに行きました。
先生が譜面を示して、その曲の弾き方をまず教えてくれます。
でもそれだけでは実際に弾くことはできませんよね。
ものすごい才能のある人なら一度聞いただけで耳コピして弾けるでしょうが
ふつうはそんなことは無理ですね。
そう、お分かりのように実際に体を動かして練習することで、初めて自分のものになっていきます。
あのイチロー選手ですら、オリックス時代は通常の練習が終わった後で、
延々とバッティング練習を続けていたそうです。
チーム練習が終わると、一人室内練習場にこもり2時間半のマシン打撃、1時間のウエートトレ。合計で約750球を打ち込むなど、夕食時間を軽くオーバーする午後7時半まで練習の虫と化していた。
イチローの顔は土ぼこりで汚れ、真っ黒だった。Tシャツも汗でドロドロだ。CMで見せる、あのさわやかな笑顔などカケラもない。折れたバットは2本。室内にこもり、一人きりで2時間半打ち続けた。ウエートトレも済ませ、すべての練習が終わったのはナインの夕食時間も終わった午後7時半。練習開始の午前10時半からわずか10分程度の昼食タイムをはさみ9時間ブッ通しだ。
(日刊スポーツ:1996年2月10日付より)
さて、ここまではスポーツや楽器の演奏といった、実際に体を使うものの習得についてでした。
ここからは
「音声による究極のインプット学習が超絶的理解を生む」
という話です。
ある英語の教材で
「1000時間ヒアリングマラソン」
というのがあります。
最初は35年以上前の昔に出た教材ですが、現在でも形を変えて販売されています。
これは合計1000時間、英語を聞きまくるというものです。
絶対的な量を聞くことで、英語を体にしみこませるのです。
このように、こと音声に関しては覚えてしまうくらい
ひたすら何度も何度も繰り返し聞くことで、すっかり自分の中に取り込むことができます。
例えばオーディオブックや学習コンテンツなど、同じものを繰り返し繰り返し聞きます。
器の中に液体を1度入れて終わらせるのではなく、さらに続けて入れていき、あふれても入れ続けるというイメージです。
するとある時、その聞いた内容がまるで自分の考えであるかのように言葉によって表現できるようになります。
まさに学習の5段階でステージアップした状態を経験できます。
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