『学習の5段階』

僕はふだん人に教える仕事をしているのですが、最近特に意識しているのは

「学習の5段階」です。

図にあるとおり、物事を習得しようと思ったらこの5つの階層を意識して取り組むことが大切です。

まず第1段階は「知らないからできない」わけで、これはだれでもわかります。

ところが第2段階になるととたんに怪しくなります。

例を挙げてみましょう。

学生や受講生が先生の説明を聞いている場面を想像してください。

みんな先生の話をよく聞いて、一生懸命ノートを取ったりしています。

社会人の講座とか、お金がかかっているだけに特に熱心さが伝わってきますね。

僕が授業する時もそうです。

多くの学生が説明熱心に耳を傾け、見てるとうなずいちゃったりしています。

ノートもよく書いているんです。

「ふむふむ、みなしっかり聞いているし、理解してくれたようだな」

と僕はそこで思うわけです。

 

次の時間

「よーし、それでは前回の確認をしてみよう!」

と理解度を期待しつつ、きいてみると…。

なんと、中途半端な答えだったり、間違っていたり、挙句の果てわかりません!などと言う者までいたり。

これはいったいどういうことなのでしょうか?

 

これこそ「わかっちゃいるけどできない」という学習の第2段階にとどまっている状態なのです。

説明を聞いて、理解したつもり。

本を読んでわかったつもり。

つもり積もって「わかったつもり星人」になっています。

そこで僕は学生たちに問います。

「自分で説明できるかい?」と。

このように学習の5段階は、自分の理解度をチェックするのに本当に役に立ちます。

いったい今自分はどの段階にいるのか。

第1段階は論外。

第2段階は「つもり星人」。

実際に使えるレベルになってはいません。

第3段階になってようやく使えるレベルになるけれども、反復して定着を怠るとたちまち怪しくなって、気づいたら第2段階に逆戻り。

だから繰り返すんです。

『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版 2018年)の著者 精神科医の樺沢紫苑先生によると、インプットとアウトプットの割合は3:7だそう。

つまりアウトプットはインプットの2倍以上やらないと学習したことは定着しないということになります。

第2段階から第3段階に進むには相当エネルギーが必要です。

第3段階は頑張ればできるレベル。

そして第3段階を安定的に維持して、そののちに第4段階に進むには、この繰り返しによる定着が欠かせません。

第5段階にもなれば、もう体にしみ込んじゃってますから超越してますけど、我々は「頑張らなくて当たり前にできる第4段階を目指していこうじゃないですか。

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